アッサラームアレイクム(あなた方の上に平安がありますように。)


慈悲あまねく、慈愛深き、神の御名において

ここで、イスラーム(イスラム教)、ムスリム(モスリム、イスラム教徒)、クルアーン(コーラン)を理解するためのものです。

ラマダーン月(月暦では、9月のこと)はイスラームにおいて非常に重要な月です
ラマダーン月にクルアーンの最初の啓示が下りました
ラマダーン月のサウムはイスラームの五柱、つまりイスラームで最も重要な5つの義務の一つです
あらゆる成年のムスリムは、男性も女性も、ラマダーン月の1ヶ月間には毎日暁から日没までの間、サウムをしなければなりません
ラマダーン月の始まりと終わりは新月を観測することによって決まります
サウムを始めるにあたっては、まずサウムをするニーヤ(意志)が必要です。口で言う必要はなく、本人がサウムすることを分かっていれば十分です
サウムには多くの利益があります
サウムを行うことによって、わたしたちは普段忘れているアッラーの恵みを改めて認識し、より一層、感謝と服従の気持ちを新たにすることができます
誰でもラマダーン月に誠実な信仰とアッラーからの報奨を期待してサウムする者は、以前の罪を全て許される
自分の自制心・克己心を強くする作用です
さらに、わたしたちは食べ物のない貧しい人々の不幸をわずかでも体験することができます
またサウムという行事を通じて、わたしたちは自分が世界中のムスリムと一体になったと感じ サウム中やってはいけないことは次のようなことがあります
昼の間は一切の飲食や喫煙、性行為をしてはいけません
しかしうっかりとサウム中であることを忘れていて、無意識に飲食したり、何かを口に入れたりした場合、気が付いた時点ですぐにやめ、そのままサウムを続けなければならない。
サウム中に避けるべきのことがいくつかありますが、以下のようなことは、サウムを直接破ることにはなりません。
けんかや議論、他人の悪口や猥談などはサウムの精神的な効果を落とすので慎むようにすることなど上げられる。
そして、サウム中するべきことは
①普段よりもっと多くの時間を崇神行為に費やすべきです
②スンナの礼拝や義務でない任意の礼拝もたくさん行うべきです
③余裕のある範囲で、ムスリムは、できるだけ多くの施しをすることが薦められます

サウムを免除される人

①サウムをすると病状が悪化する病人
②イスラーム法で規定された「旅行者
しかしもし旅行中でも、特に苦痛なくサウムできるようであれば、サウムしてもかまわないこと
③妊婦、および乳飲み子を育てている女性
④出産後、出欠出る期間の間
⑤月経期間中の女性
以上の人々はサウムを遅らせることができますが、サウムのできない条件が終わり次第、後日できなかった分の日数、サウムをやらなくてはなりません
なお、老人や虚弱なためにサウムにたえられない人:この人々はサウムの義務を免除されます
もちろん、病気や旅行、月経などの正当な理由がないのに、勝手にサウムをやぶるのは、アッラーに対する違反となります。
ですから、食べたり飲んだり性交するなどしてわざとサウムを破った場合は
その償いのため、後に自分で連続60日のサウムをしなくてはなりません
これをカッファーラのサウムといいます
もし体力的にそれができなければ、破った1日につき60人の人に1日2食の食事をふるまうか、同等額のお金をほどこさなければなりません

タラウィーホ礼拝とは

ラマダーン月の間には、毎日5回の義務の礼拝のほかに
預言者の慣習としてのタラウィーと呼ばれる礼拝があります
この礼拝は8ラカー(礼拝の単位)、10ラカー、または20ラカー行います
夜の礼拝の後、スンナの礼拝を終えてから、集団で行います。2ラカーごとに終了し、4ラカーごとに少し休憩します。タラウィーの礼拝の後に続けて、普段は各個人で行うウィトルの礼拝も、集団で行います

ライラトル・カドルとは

イスラームで非常に重要な夜です
ライラトル・カドルにアッラーの啓示クルアーンが天上から第一天に下されました
この夜が何日なのかははっきりと分かっていませんが
けれどもラマダーン月最後の10日に見込まれていることを一般的によく知られている。
特に、ラマダーン21日、23日、25日、27日、29日の前夜は可能性が高く
その中でも、特に27日の前夜の可能性が最も高いです

イイティカーフとは

お籠もりの意志とともにマスジド(礼拝堂)の中に籠もることです
その間、アッラーに対する祈りやクルアーンの朗唱などに費やすこと。
それによって通常の祈り以上の精神的な恩恵を得ます
女性の場合は自分の家の一角をイイティカーフ専用の場所に定めます

サダカトル・フィトルとは

ラマダーン月の間にする施しで、ザカートと同じくイスラームで定めた一定額の貯蓄(これをニサーブといいます)がある人全員の義務です
一般的に、家長である夫が妻や子供たち全員の分を払います
サダカトル・フィトルによって貧しいムスリムが他の人々と一緒にイード祭を祝う助けになります
ラマダーン月の間、少なくともイードの礼拝の前までに払います
ラマダーン月は、その始まりと同じように新月を見つけることによって終わります
新月が見つかればその晩はタラウィーホ礼拝もなく、翌日はお祭りとなりますが
新月が見つからなければタラウィーの礼拝を行い、翌日のサウムに備えます

イードル・フィトルとは

ラマダーン月の明けた翌日はイスラームの第2番目の大きなお祭りのことです
午前中にムスリムは晴れ着を着て広場か大モスクに集まり
イードの礼拝をささげます
その後自分の家族や友人たちを訪問したり
食事をしたりして幸せのひとときを過ごします

任意のサウムとは

ラマダーン月の翌月をシャウワール月と言いますが
この月に6日間の任意のサウムをすることは
あたかも一年を通じてサウムするような徳があると言われています
イードの日はサウムをすることは許されませんが
その翌日から、シャウワール月中であれば自由に6日間のサウムをすることができます
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