慈悲あまねく、慈愛深き、神の御名において
ここで、イスラーム(イスラム教)、ムスリム(モスリム、イスラム教徒)、クルアーン(コーラン)を理解するためのものです。
1.神への信仰
ムスリムは、唯一絶対で何ものにも比べざるところの神を信じる。
神は息子も配偶者もなく、かれの他に崇められる権利を有するものは誰1人としていない。
かれこそが真の神であり、他の神格は全て偽物である。
かれは最も崇高な御名と畏敬すべき完璧な属性を有している。
その唯一神の他に、礼拝、祈願、崇拝の対象となるにふさわしいものは何1つとしてない。
その神だけが全能者、創造者、統治者、そして全宇宙の万物の維持者である。
全ての物事はかれの管理下にあり、かれは自らの創造物から何も必要としないが、全ての創造物はあらゆる面においてかれを必要としている。
かれはあらゆることを聞き、見、知っている。
かれの叡智は完璧であり、公のことも秘められたことも、全てを包含する。
かれは過去に起こったことも、これから起こることも、それがどのように起こるかも 全て熟知している。
世界中のあらゆる出来事は、全てかれの意志に基いて起こる。
かれが望むことは全て現実化し、望まないことは決して起こらない。
かれは万物を支配し、全能である。
かれは最も恵み深く、慈悲あまねく慈愛深い御方である。
神はイエスではなく、イエスは神ではない。
神は三位一体ではない。
イスラームは、神が万物創造の第7日目に休息したこと、神が使徒の1人と取っ組み合いをしたこと、神が人間に嫉妬して 陰謀をはたらくこと、神が人間の姿をしていることなどを全て否定している。
またイスラームでは神に人間と同様の属性を与えることを否定する。
かれは疲れることもなく、まどろむことも眠ることもない。
アラビア語のアッラー は神(全宇宙を創造した唯一の、真なる神)を指す。
この アッラー という言葉は神の名前であり、ムスリムであろうとキリスト教徒であろうと、アラビア語を話す人々は神をこう呼ぶ。
この言葉は、唯一の真なる神以外に対して使われることはない。